自分に期待しない

自意識高め プライド高め 肯定感低め

君たちはどう生きるか 見に行った雑談

・タイトルの通りです。公開日には仕事の疲れで映画館まで行く気力なくて見れませんでしたので今日見てきました。

 

・評論家でもなんでもないただのジブリ好き一般人の感想を羅列していきます。ちなまだ1回しか見てません。何回か見たいけど仕事がそれを許してくれるかな。正直今日もネットでチケット予約して逃げられない状況を作った上で行ったので。ジブリ好きだし宮崎駿最新作本当に見たいんだけどまーーーじで土日って寝るで1日、家事で1日で終わる。何かをする活力が出てこない。最悪。寝る、家事、遊ぶ、で3日はないとダメ。三連休は毎週存在しろ。

 

君たちはどう生きるか感想】思い出した順に雑多に書きます。時系列ぐちゃぐちゃ。

・過去作品オマージュ盛りだくさん!多分ジブリ好きはこれだけで2時間楽しめる気がする。私は楽しめた。正味ストーリー訳分からんでも過去作品のおもかげ探す旅に出るだけでいいと思う。安直だけど楽しみ方は人それぞれだし私はオマージュ探す旅もっかいしたいくらい。以下これはこれじゃね??ってなったとこ

・窓開ける(閉める?どっちか忘れた)シーン:千と千尋の紙人形からハクを守るシーン

・その前後(時空列忘れた)にある階段掛けあがるシーン:トトロのまっくろくろすけ最初に見る部屋見つけるシーン

・大叔父の庭?庭園?:紅の豚ジーナの庭

・夏子の屋敷がすっっっごいでかい襖がたくさん:千と千尋の湯婆婆の部屋

アオサギの足跡:もののけ姫のシシ神様足跡(3本蹄)

・幻の船が遠くの海で行列?大群成してるシーン(キリコと出会った島):紅の豚の飛行機の墓場(ポルコの昔話のシーン1部)

・お父さん(正一さん)が工場だか駅だかから持ってきた戦闘機?の操縦席の窓?:ナウシカ王蟲抜け殻の目

・流れ星がめっちゃ降ってるシーン:ハウル幼少期のやつ、迎えに行くから待ってて!のとこ(名前ド忘れした、星を追う子どもだっけなんだっけね)

・失踪した夏子を探す時に見つけた森への入り口:メイが見つけたトトロの森への入口、木がトンネルみたいに別れてるやつ

・夏子産小屋の御札みたいな紙が襲ってくるやつ:千と千尋の銭婆があやつってた紙人形

・塔?屋敷?ヒミがあの屋敷はどの世界にもあるんだって説明してたやつ(だった気がする)の壁よじ登ってステンドガラス割って入るシーン:千と千尋千尋が長いハシゴ登っておしりで窓ガラス叩いて風呂場に転がりこむシーン

・現実(元いた場所)に戻れるドアがたくさんある回廊:ハウルの4色ドアノブのドア(伝われ)

・石で自傷したあとの髪剃られたマヒトの髪型:ユパ(さすがにこじつけすぎると自分でも思うけどマジでそれにしか見えんかった金ローでナウシカ見たばかりだからかもしらん)

・ワラワラ:コダマ?まっくろくろすけ

・大叔父の服:ナウシカ大ババ様の服に似てる

・思い出せるのはこのくらいです、多分まだあるだろうし、もしかしたら半分以上は安直なこじつけかもしらんけど。こんなにもたくさんオマージュあると、マジで今までの総振り返りみたいで宮崎駿の遺作なんかな、としんみりしてしまう。

・遺作だと過程(まだ作り続けてほしいけど)するとジブリジブリしてるとこと、あんまジブリっぽくないとこと、宮崎駿の自我が出てるとこ、とかが色々混ざってる。最悪な言い方するとやりたい放題。もう途中から「こーれはシンエヴァと同じだ、ストーリーとかじゃない、監督を、宮崎駿を感じる世界だ……」と悟りました。それを楽しめたぞ。

・大叔父が積み木を積上げてるあの光に包まれた部屋での対話とかまじでエヴァ感あった。冬月とゲンドウはあれの真っ暗バージョンの部屋で話してなかった?あの部屋めちゃくちゃ明るくしたら大叔父の部屋みたいになるんちゃう

・最初の火事のシーンすごかった。走ってる姿やモブがあんなぐにゃぐにゃなるのジブリで見た事無い、主人公の主観で風景があそこまで変わるシーンあったかな。炎の演出がすごくてエンドロールの制作協力にufotableの文字あってやっぱりなーとなりました。ヒミとかキリコの炎シーンとかどことなく鬼滅のCGの使い方がある。

・まじでずっとマヒトの声が菅田将暉だと思ってた、菅田将暉の情報だけは友達にネタバレくらって持ってたんだけど、菅田将暉だしどうせ主人公やろって穿った見方してた。山時くんいい声してますね……菅田将暉すごいな。あんなダミ声とか嫌味っぽい声出んの?アオサギ本当に気づかなかった。もっと歴のある俳優か本職声優かと思った。あと木村佳乃もすごい。夏子と久子同じ?ヒミはあいみょん。老婆軍団に風吹ジュンとか大竹しのぶとか居たんだろうけどマジで誰が誰だか分からん。あの声高いの誰や。あと滝沢カレンはマジでどこ?キリコの声優も分からん、柴咲コウならまじですごい。老婆時代も兼任してたらマジですごすぎ。

・キムタクは一生キムタク。全うしてる。すごい。

アオサギの中身のおっさんの出方マジでキモくて良かった。ジブリってファンタジーだけどちゃんと生き物に生命がある、現実がある。肌のぶつぶつ感とか目ん玉のキモさとかちゃんと描く。それが喋ったりありえない二足歩行したりするファンタジーの住人だとしても。生き物って大体ちゃんと見るとキモイんだよね。きゃわち〜〜!なんつってる犬ですら口にあるブリンってした黒いひだみたいなやつとか見るとうーわってなるし(個人的感想)。だからこそリアルとファンタジーの境目が曖昧になって、私が普段過ごしてる中にもしかしたらトトロに会えるかも、森にはシシ神様がいるかも、とか思える。私は今でも田んぼが風で揺れるとネコバスに会える気がしてる。

・ストーリー的にはマヒトが母さんの死とか新しいお母さんを受け入れることとか自分の裕福な生まれから来る生きづらさやらうんやらを異世界探検して成長して現実でも受け入れて頑張ってやっていくでー!って感じ、なはず。ほぼ千と千尋

・そこに付随してる宮崎駿の自我やらやりたいことやらが多い。ので、分かりにくいみたいな事になんのかな。好き嫌い二極化するの分かる。

・なんで鳥なんだろ。夏子が身ごもるから?(赤ちゃんはコウノドリが運んでくるみたいな)戦闘機が空を飛ぶことから来てる?鳥がめっちゃ重要、つーか鳥しかおらん。初めてインコにサイコパスだって感情覚えた。あと基本大群。カエルしかりペリカンしかり鯉しかり。「おいで」「あけろ」みたいな声が太くなる演出ちょっと怖い。ナウシカの幼少期の回想シーンでもあるよね。赤ちゃん王蟲隠すとこ。

アオサギが最終仲間になるの最高です。最初嫌味なやつが最後「じゃあな友達」つって行くの最高。最高すぎ。こういう展開大好き。

・序盤無表情ばっかのマヒトがお父さんのキスシーン見て顔しかめて音たてんように部屋に帰るのとか、アオサギと口喧嘩してるのとか、どんどん少年になっていく過程よかった。

・石で頭ガーンやったのは構ってほしさなのか夏子さんへの試し行為なのか喧嘩ばれたくなかったのか怪我してサボりたかったんか何なんか。真相わかんないけど流血の量が半端じゃない。アシタカもびっくり。滝のように血が流れてる。

・老婆軍団きゃわ。ワラワラもきゃわ。

・ワラワラなんかキャラデザにジブリよりサンエックスとかあっちの方を感じる。キリコが「あいつら空飛んで人間に生まれるんだよ、当たり前だろ」みたいなこと言っててこの世界のこと何も理解してないのにそんなこと言われてもーー!って混乱した。マヒトも同じやろ

・キリコまじで好き。つーか服装で気づくべきだったけど一緒に塔に入った老婆軍団の1人だったんだね(タバコのばあさん)。ウルスラとかリンみたいなああいう姉御肌キャラいいよね〜。別れるシーンちゃんと泣いた。

・人間の動きが終始細かい。ヌルヌル作画。さっきの生き物のリアルさに通じるけど、動きが自分と近しいというか同じ人間の動きするからアニメなのにファンタジーの世界なのに自分にも起こりうるんじゃないかってワクワクを感じさせてくれる。いつか私の一人暮らし部屋の窓をアオサギが小突くかもしらん。キラキラ作画世代だから目や影は必要最小限の作画、シンプルで生命があるジブリの画風は唯一無二だな。ジブリが良い!って訳じゃなくてね。どっちも良いんだよ。つーかこういうカルチャーは個人の感性でしか測れないから良い悪いはみんな違う。

・お父さん金で解決したり車で登校させたりとかなんか嫌な人だけどマヒト夏子探す時チョコ持っていくよね。家族思いのシーンちゃんとあった。

・夏子ほんま綺麗。ラストのインコに頬擦りするとことか見とれたね。

アオサギがオッサンになってから飛ぶ姿、千と千尋のハエドリっぽい。

風立ちぬ系かと思わせる序盤からの千と千尋系ファンタジーへの移行。もっと仰々しい説教臭いやつ来るかなと思ってたけどトロトロした水とか小物でごっちゃごっちゃの家の中とか青!緑!の背景とか、かたっくるしい訳じゃないな。見やすくはあった。訳分からんのは確かだけど。

・気づいてると思うけどこの感想、表現技法についてしか語ってない。まーーじで簡単なあらすじは追えるけどじゃあこのシーンは何を意味して……?とかまでは考えられなかった。Twitterでちょっと感想サーチしたけどみんな何でそこまで考えられるん?

・マヒトが宮崎駿自身を投影してるのかなってのはなんとなく感じました。風立ちぬもそうだけど自分が生まれた時代がベースになってるし、火事のあの主観的表現は自己投影したからなのかなーとか。

・マヒトが最初PTSDみたいになってた炎もヒミと出会ってから恐れることもなくなってて、夏子おかあさんって呼べたりとかの諸々のシーンから生きるって自分の嫌なとこも思い出したくない過去も受け入れて生きていくんだなーっていう浅い感想持ちました。それゆえの君たちはどう生きるか?っていう問いになんのかな。マヒトは前向いたけどお前は?的な。むりくりタイトルにこじつけたけど。

宮崎駿自身が「この映画訳分からんよね笑」つってんなら宮崎駿でもなんでもない私が分かる訳ないよね。のであなたも私も分かんなくてもいいと思う。分からないままでいよう。

・大叔父の後継者問題のとこ、大叔父「素質あるわマヒトお前ワシのあと継げ、この大事な積み木渡すから、これあれば最高の世界作り出せるから」→マヒト「この傷見ろよ悪意の印だ、そんな人間だから継げんわ、帰る」→インコ大王「は?積み木ごときに世界任せるな俺がやったるわ」→積み上げられずにブチ切れインコが積み木壊す→世界崩壊 までのスピード感。

・大叔父が作った理想郷はぶっ壊れたけど、帰ってきたマヒトの顔は清々しい。ラピュタバルスの1連みたい。戦争起こすしイジメあるし嫌な感情多いけどそれでもそれが人間なんだよねーってこと?そう受け入れればただ美しいだけの世界は要らんよってことか?

・浮いてる黒い石、遠近感狂う。

ジブリで「地獄」ってワード、違和感。というか飯に不味いつったりジブリ飯っぽいのがヒミの作ったパンだけだったりとか、今までの宮崎駿監督作品には無い暗い現実的な感じがする。水がトロトロしてたりとかの技法はジブリだから余計にその違和感が増す。同じ戦争テーマの風立ちぬですらシベリア美味そうだったのに。ヒミ(本当のお母さん)のご飯への嬉しさとの対比?自分の作品への否定?

・今までの作品を否定するのが目的の今作だと考えたら、金ローやらDVDやらで未だずっとジブリを楽しんでる自分にとってすごく虚しいテーマだ。私の考えすぎたと信じたい。

・1回じゃあ分からんな。あと2回は見たい。見に行ける体力を残したい。

 

・以上感想でした。文字にできる分はしました。もうちょいあるけどなんかちゃんと言葉に固まってないのでとりあえず。5000文字いってる。もう1ヶ月は更新せんでいいね。

 

・月曜から保育参観週間です。8月入ればすぐ夏まつりで個人面談でまじで嫌だ。君たちはどう生きるか。どうもこうもない。私はとりあえず電気つけっぱで寝ないように明日を迎えるのみ。