―30th Anniversary―
SHIORI TAMAI SOLO CONCERT「Maison de Poupée」
これは生で見るからこそ価値のあるライブでした。
サブスクで音楽だけ聞いても、円盤で映像だけ見ても、多分ここまでの感情は私は湧かない気がする。
元々ある曲の解釈を変えられる、違う表情をその場で見せられるってすごい体験。それを可能にする玉井詩織さんの演技力と歌唱力、表現力、そこに至るまでの努力。
曲の解釈を変え、振り付けを歌い方を、魅せ方を全部変えた今回のソロコン、想像するのなんかおこがましいほどの努力が裏にはあるんだろうなと思います。
実際インタビューやら武部さんのコメントやら見たらみんな口を揃えて「たくさん努力している」って言ってたし
詩織ちゃんがそうまでして頑張ろうと思える理由の一つである、モノノフという存在になれることが出来て嬉しい。
以下、とりあえずソロ曲全部聞いて公開されているライブ映像は見ていること前提に話します!
〇詩織ちゃんのナレーション始まり
・かなりうろ覚えだけど「ひとつひとつのそれぞれの私が浮かんでは消えていく」的なことを言ってて、明るくはある雰囲気だけどなんかちょっと後ろ向きだなと感じた。それをまぁ最後にねぇ、あんな全部回収するとは。
・伏線回収劇。マジでもう1回見返したい。もはや曲と演出が伏線のようになってて、自分の中の途切れ途切れの物語や曲の解釈が回収されていく感じが気持ちいいし、驚きだし、本当にソロコン1回で終わるのが悔しくなる。その儚さもいいんだけど。
〇タイトル不明(新曲、多分テーマソング?)
・信じられないくらい可愛い詩織ちゃん出てきてびっくりしちゃった。メイク薄め、髪の毛内巻きワンカール。これからたくさん着替えるからどの衣装にも合うようにだろうけど、なんでこんなメイク薄めなのに顔立ちはっきり分かんの??
・この曲好きすぎる。これからの楽しさを底上げするようなワクワク感とフルート(多分)のピロピロ軽やかな感じが良すぎ。
・詩織ちゃんがくるっくる回る振り付けなのも良い。シェノンみたいなバレエみたいな振りしてる玉井詩織ちゃんがなんか好きなので。竜宮城の2人にエスコートされながら出てくるのも良かったですね……普段見なれない光景にちょいドキマギしてしまった。至くんですか??ビジュが大変好みです。ロン毛、癖なので。
・「毎日が楽しくないの?」みたいな歌詞に胸ぶち抜かれた。日々を猛省していたら詩織ちゃんが「ノックノックノック!」って私が閉ざしかけてた心の扉を叩いて、ソロコンという素敵な空間に引っ張り出してくれたんですよ(?)
・曲の冒頭、へろはろひろちろ〜みたいなのずっと歌ってて、Helloってモニターにあったからそれをもじってなんか歌詞にしたのか?と思ってたら最後にやられた。モニター見てなかったから歌詞表記分からないんだけど、この曲1番最後にもやるんすよ。そこでモニターの歌詞見たら息を飲んだね。ここに伏線あると思わんじゃん。
・MCで配信匂わせもなかったので今回限りの曲なんだろうな。今日限りの魔法のような曲でした。
ここから詩織ちゃんが色んな人になりきる
〜AMI編〜
〇日常
・OLさんとかかな。恋人と別れたり、仕事で失敗したり、誕生日だっていうのにいいことがなかなか無い女の子が少しだけ希望を持つ感じのストーリー。
・前の曲が終わるにつれて小道具が増えていくあの舞台特有のやつ、そこから次の曲に繋がるやつ、大好き。
・前回のソロコンではギター曲だったから、振り付けが出来てかつ歌いながらでって相当な練習量必要だよなと素人目で分かるので、実際のところはもっと練習してくれたんだろうなと思います。ありがとう詩織ちゃん。
〇宝石
・ほんとこの曲頭の中で失恋ソングとして描きまくってたから、解釈大一致で舞台に出てきてくれた。ありがとう。
・ネックレスをくれたけど別れてしまった相手→竜宮城Sくん だと思います。爆裂ビジュ良い2人が切ない表情して舞台上におったらそれだけで成立するだろ、何か。
・Sくんがベンチ座る→詩織ちゃんおいかける→追いつくタイミングで去るSくん→Sくんがいた場所に座る詩織ちゃん このダンスの流れが綺麗すぎて映画の一幕だった。セリフないけどセリフがあった。歌詞がもはやセリフ。音程あるセリフ。Sくんの手の位置を後から追う詩織ちゃんの手の動き見てましたか?すんっっげえの、官能すら感じるレベルで綺麗だった。
〇Eyes on me
・エッ前回振り付けあったのに振り付け丸ごと変えたの!?という衝撃をここで受ける。ヒール履いてたからもうそのまま前回ソロコンの振り付けできるのに、やらないところ、詩織ちゃんの何かを作り上げる時に妥協をしない姿勢、本当に見習わなきゃならんね。
・「みんな盛り上がっていこう!」ってセリフなのか煽りなのか、どっちにもとれるな。私はセリフ派です。大人になればなるほど誕生日がただの日になるし、誕生日だからっていい事起こんないし、自分の機嫌は自分でとる年齢だからこそ、盛り上がんなきゃどうもならんよね、というメッセージを勝手に解釈しました。
〜SIHO編〜
〇手紙(ももクロ曲)
・大号泣しました。家族か友達からか「最近どう?心配してるよ、でも無理しないでね(意訳)」の電話があって、それになかなかうまく答えられない詩織ちゃんの図に自分重ねまくっちゃって、そこからの手紙←泣くだろ
・ももクロ楽曲をソロで歌うと表情がかなり変わるの、これはソロコンならではの楽しみ方だよな。4者4様の歌い方がある訳だし、同じ楽曲でも1人ずつ歌う企画とかちょっと見たいね〜〜
・「積み重ねてきたものこそが僕だ」で書いていた手紙をぐっと握りしめる振り付け、「ごめん」だけセリフ調、最後に書いた手紙を紙飛行機にして飛ばす、振り付け自体は複雑じゃないし、セットもかなり簡素なんだけど、この曲に圧倒的な強さを感じた。
〇ベルベットの森
・からのこれ、申し訳ないが亀田誠治楽曲としての認識が強すぎてメッセージ性まで読み取れてなかったんだけど、手紙との親和性こんなに高いとは思わなくないか?
・過去の詩織ちゃん(扮するダンサーさん)がやってきて、自分との対話みたいになる構図。いつだって最大の敵は過去の自分だよ
・1番あたりでは、過去に対してかなり不安な表情浮かべてた詩織ちゃんなんだけど、「誇らしく〜」から少しずつ表情が明るくなって、ラスサビは1番サビと同じ振り付けなのに過去を受け入れて、照明も変わってないのにより舞台が明るく見えた。「君のために歌っている、君の幸せ願っている」の歌詞の「君」、今までは詩織ちゃん以外の誰かに向けての解釈だったんだけど、今回で自分の過去も「君」に入るんだと新しく感じられた。自分の過去も受け入れて自分を幸せにしてやりたいよなぁ〜〜
〇まわるきもち(新曲)
・驚き!桃の木!膝の傷!気にしないキッズ!
・これ、パンフレットのMONO NO AWAREコメント読んでもう1回聞いて欲しい。見てからもう1回曲を思い返して、本当の自分ばかり追い求めるから分かんなくなっちゃうんだよ、目の前にあることやり続けてたら何かしら形が出来てくるよ、ってメッセージを受け取りました。
・悩んでた詩織ちゃんが、過去を受け入れて、そいつと一緒にやっていこうぜ!って吹っ切れたようなこのストーリー、3曲しかないのに私の中のモヤモヤ全部救われた気がした。短い時間の中で何役もなりきること、曲数にも限りがあって、かなりつめつめな展開になるの予想されるだろうけどそこを全く感じさせない演技力と構成力。
・分からんけど、の音程のとり方好き。
〜HIROMI編〜
〇ハッピーエンド
・アイドルとして活躍する女の子がメイン。衣装がとんでもなく可愛かった。ドストライク。NANAやしゅごキャラを彷彿とさせる黒とピンク基調の色使いやチェック模様の入れ方。斜め被りのレザーハット、フィッシュテール、完敗です。衣装プロデュースはどなたですか?ここも玉井詩織ちゃんですか?この衣装もう一回きていただくこと可能ですかね。
まじでビジュ完璧すぎてこれの生写真来るまで終われない。無限回収編。チビリボンもあったよな?なんであんな平成チックなんだ、あの頃憧れたアイドルじゃん。とまで興奮してたけど、家帰ってから、詩織ちゃんが憧れていたAKBとかその世代のアイドルイメージしてるのかなと思った。あの頃憧れていたアイドルになってから、この後の展開があると思うとちょっとゾクゾクするね。
・堂々とした顔でギターぶら下げて歌う詩織ちゃんかっこよすぎ〜〜
○君に100個言いたい事があんだ(新曲)
・バチボコ盛り上がりソングじゃん、こういう舞台設定とかいうこと忘れて普通にコールを楽しんでしまった。これソロコン以外でも聴きたすぎる。夏バカ、ももクリ、どうぞお願いします。
・振り付けも今思えばかなりAKBのヘビロテに見えてくるな。詩織ちゃんが憧れたアイドル像がこの2曲に詰まってるのか。
○追憶のファンファーレ(ももクロ曲)
・「なんだか疲れちゃった、ずっと戦ってきたからちょっと」をセリフ調にして歌い始めて、そこからアカペラ、だんだん楽器が追加されていく構成。好きすぎ。
・アイドル詩織ちゃんがマネージャーに「今日どうだった?」って聞くところから確変。完全にここ楽しいだけゾーンだと思っていたので。前までの2曲を「ももクロとしての詩織ちゃん」として捉えると、どれだけ明るくても笑顔でいてくれても、疲れる日も楽しく無い日もあるよな、17年毎日が楽しかった、は今だから言えることであって、その当時は楽しく無いこともあったはずで。その部分の吐露がこの曲と台詞なのでは。
詩織ちゃんが憧れたアイドルになったけど、その裏では疲れやちょっとの絶望もあって、そんな中でスネアが鼓舞するようになり続けて、詩織ちゃんが「何度だって輝いて見せるさ」って立ち上がる。どれだけ絶望してもまたももクロを続ける選択肢をとる、という覚悟(ノフからしたら願いだけど)を感じた。
・最後MCで「たくさん歌ってもらっちゃって……」って紹介していたけど、ダンサーさんもしやミュージカルの方では無い?だとしたら声量と音圧すごいよ感動した。
ここまで触れなかったけど、幕間ごとにバンド隊の演奏があってまあ〜素敵。俺らの武部さんだよ。
〜TIRI編〜
○セピア
・男(竜宮城至くん)女(詩織ちゃん)二人の別れ間際からスタート。荷物まとめた詩織ちゃんが出ていく流れ、多分お互い納得の上での別れ。詩織ちゃんがもらったネックレスを男に返そうとすると「持ってなよ、知らないところで捨ててもいいから」「…じゃあ、いつまで持ってるかわかんないけど」ドアを閉めて曲スタート。
・これ一番ひっくり返った。完全に自分の想像しうる解釈の範疇外持ってこられて驚いた。こんな一面もある曲だとは思ってなかった。失恋ソングになるとは思わないじゃん。
詩織ちゃんが作詞して、前回ソロコンでは弾き語りで歌ってたからもう私の中では完全に「詩織ちゃんが今までを振り返った歌」だった。詩織ちゃんこんなこと思ってたんだね、ってウルウルしてたのが、180°ひっくり返った。「優しく思うの/寂しく思うの」至くん/詩織ちゃんで歌ってたんだけど完璧な采配すぎる。こう歌うのを見越して作詞したこと疑うレベル。
・触れそうで触れ合わない絶妙な距離感のふたりの振り付けも素敵。恋愛映画一本見た気分になった。
・最後、至くんを手でおうシーンがあるんだけど、これ宝石とごちゃごちゃになってるな。宝石かセピアでやってるんです。思い出せない。早急に円盤化求む。
・こんなに短いスパンでそれぞれの人生の物語見せていくなら、同じような展開入れないと思うんだけど、別れのシーン2回あるんだよね(宝石、セピア)。もしかしたら卒業メンバーのことかなとも思ったり。別れる時は詩織ちゃんと誰か一人ダンサーさんの空間なんだけど、その後明るくなるシーンではダンサーさんが全員いる。これメンバーやモノノフ、スタッフさんのことかな。立ち上がってみたら、みんながいてくれた嬉しさなのかとも。メゾンドプッぺ、詩織ちゃんの人生が凝縮されている?
・至くんハモうっま
○Brand New day
・そう考えると、この曲が10周年ライブにしか思えなかった。失恋した主人公が新しく前を向いて、電車に乗って新たな地へ行く流れだけど、振り付けの中で何度も指差していた場所や「まだ見ぬ景色」が新国立だったり、笑顔の天下だったりするのかな。
・一度使った小道具がそれ以外の役割を与えられて戻ってくる演劇だからこその小道具の使い方、大好き。演劇部で演出やってたからなんかそういうところ見ちゃうね。
〜MAI編〜
○momo
・ステージ端にずっと置いてあった積み木で遊び始める詩織ちゃん。恐らく女児設定。人形遊びや積み木遊びをしていたら、モンスターズインクのサリーみたいな着ぐるみが動きはじめて、というかなりファンタジーゾーン。積み木を組み立てる動き、楽器隊が詩織ちゃんの動きに合わせて音を出していたんだけど、どこまで打ち合わせしていたんだろう。途中崩れた時もしっかりドラムの音が入っててプロの技だ!と感嘆した。
・「momo」という存在になったサリー人形。詩織ちゃんのイマジナリーフレンドか、もしくはひめていたもう一人の自分かどっちかでずっと考えてる。イマジナリーフレンドだとすると、momoって名前をつけて一緒に過ごしてきたけれど、成長していくに連れてだんだん声も姿も見えなくなってきて、自分が大人になっている寂しさと葛藤しながらも「今だ 手放す もっと先へつれてゆけ」で決別して、大人になっていく楽しさを見出していけたのかな。散々自分たちを「子どもだった」「大人たちに用意してもらった」と言っていたももクロちゃんが、もう大人として先輩としての振る舞いを求められることへの葛藤と受容というか。
秘めていた自分との対話だと、小さい頃から子役として過ごしてきた詩織ちゃんが「もし普通の生活ができたら」という少しの願いで生み出したもう一人の詩織ちゃんなのかな。修学旅行、放課後、恋愛、部活、できないことの方が多かった中でのアイドル活動。受け入れるまで心のどこかで羨んでいたけど、それを「一瞬でも笑っちゃってくれたら きっと一瞬哀しみは解ける」でライブ活動やテレビ出演、国立やドーム、ソロコン、一瞬の普通じゃ経験できない嬉しい出来事が、持っていた羨みを受け入れることに繋がった。
○スパイシーガール
・だから、イマジナリーフレンドも羨んでいたもう一人の私も受け入れて楽しく今の活動ができているよ、というストーリーだと考察。
・普段、様々な選択肢の中で不自由の多いアイドルを選び続けてくれている現役アイドルの存在にバカ重い感情を抱いているので、まさか詩織ちゃんのソロコンでこの感情が救われると思っていなかった。ありがとう。杞憂ばかりしちゃうけど、アイドルが「今楽しいです、幸せです」って言ってくれているならそれを素直に受け止めて、私も楽しむべきだよね。
・2曲通して、振り付けが全部変わっている上に、歌い方を子ども風に変えていてすごかった。裏声をあまり使わず、全部地声みたいな感じで歌ってて、表現力……。「なぜアザができてる」の歌い方、純粋な疑問もつ子どもの歌い方ですごかった。
〜RIO編〜
○スローモーション
・舞台端に飾られていた波打ち際の女の人の絵になりきる詩織ちゃん。絵になる人だなと思っていたけど、まさか本当に絵の中の人になるとは思わんね。綺麗すぎ。
・中森明菜さんのコンサート行けなかった無念を晴らしてくれるパート、ありがとう。
・絵(偶像)になって、アイドルの曲を歌う詩織ちゃん、私らが見ている詩織ちゃんを体現してるのかなと思った。絵の中の限られた情報しかなくて、でも歌って踊っていつでも楽しそうにしているアイドル。ここでアイドル楽曲をカバーしたのもそういう意味なのかな。
・考察とかどうでも良くなるほどに声質が昭和アイドルにぴったりすぎる。音を伸ばしたときの癖のなさが、もうその時代のそれ。スナック愛輪が好きな理由の一つ、これです。
○マリンブルー
・スローモーションが「砂の上」とか、マリンブルーはもう題材がそのまま海だし、絵の中の物を忠実に歌にしていた。これまで一人ひとりの生きた人間のストーリーだったけど、今回は絵。生きてはいないけど、絵の中にも何かストーリーがあって描かれている。アイドルを応援するのもそうだよね、ステージ上の完成形だけ見るのも楽しいけど、そこに至るまでのストーリーを理解するとより楽しくなったり、時には悲しくなったりするよね。前述と爆速で矛盾しはじめたけど、考察ってこんなもんでしょう。
○タイトル不明リプライズ
・最初のハロひろほろ〜言っているやつに歌詞がついて「Hello SHIHO」「Hello TIRI」になってて声出るかと思った。最初に全部入ってたんですね、これが一人ひとりの物語だってこと。
・今まで詩織ちゃんが扮していた子が全員ダンサーさんで出てきて、楽しそうにクルクル踊っていた。別れてしまった恋人はまた会えていたり、アイドルは楽しそうに歌っていたり、全部が楽しそうにしていて、涙が出た。
悩んで困ってこれでいいのか悩んでいた幾つもの詩織ちゃんが、今の詩織ちゃんを囲んで楽しそうにしている。これは詩織ちゃんの今までの人生を受容する壮大な物語だった。真ん中でみんなと手を取り合って楽しそうに踊る、「今」の詩織ちゃんがとてもニコニコしていて、ああ今までの詩織ちゃんの人生肯定できてよかったと涙。
詩織ちゃんが「今」に納得して嬉しく思っていることがとてつもなく嬉しい。アイドルという決して楽ではない職業を、周りがどんどん卒業、解散していく中で選び続けている中で「これからもアイドル」を選択するももクロちゃんのすごさ、覚悟、楽しみ。アイドルを続けるとこんなことが見えるんだよ、って示してくれるのがこのソロコンだなと感じた。
・思えば名前がもじりになってるんだね。
・「Round n round n round 夢の中でいつか見たこのBeautiful day」流れた瞬間の鳥肌。完全に大人な恋愛駆け引きソングとしてキュンキュンしていたので、人生肯定ソングになると思わないじゃん。この構文何回出したかね。
・最初と同じ、ベッドの上で詩織ちゃんが目覚めるところから始まる構図。同じ構図だけど、目覚めははっきりと違う。傘を使ったり、振り付けは日常と似ているんだけど、詩織ちゃんが自己受容しているからすごく明るい。
これまでのたくさんの人生は詩織ちゃんが見てきた夢で、AMIの最初が一番詩織ちゃんに近い存在なのかな。同じ目覚めでも夢の中でたくさんの経験を積んできたから、いつか見た素敵な日が目の前で光っている。
・バレイベ、ソロコン、ソロコン2で全部フリが違うんだけど、この曲に正規振り付けできるのかな。というか詩織ちゃん、ソロコンごとに全曲アレンジしそうでフリコピも何もないかもしれない。傘の持ち手で覗く振り付けが可愛かったです。
○We stand alone
・「We stand alone」って詩織ちゃんが宣言してから始まるの、良すぎてよお。
意味調べたら「それぞれが独立してる」なんだね。今までの詩織ちゃんは全部独立したそれぞれの価値観や考え方を持っているけど、結局は一つの詩織ちゃんに帰ってくる。私が「アイドルの今を楽しみたい」「でもその裏側のことも気になる」も全部私として存在している。存在した上で、私は一人。一人だからって考え方が一つしかなきゃいけないこともないよね、って肯定されている気分だった。
・キャストさん全員出てきて歌って踊って、フル総力で詩織ちゃんを、これを見ている人を肯定する曲になってた。
○暁
・流れた瞬間にもうこれラストの曲として完璧だろ、一番最初に配信された曲が一番ラストの曲で終わるの完璧だろ、ここまで計算していましたか。
・これからの詩織ちゃんを送り出すにふさわしい歌だよ。「遠くなる昨日に置いてきたのは 使い古したこだわりとかもう似合わない幼さとか ああだけど愛おしいもの」ここで涙が流れた。愛おしいものとして受け止めて、「探し続ける」「走り続ける」「見つけるよ 必ず」前向きな言葉ばかりのこの歌、詩織ちゃんがこれから進む道への応援歌としか思えんかった。
アンコール
○涙目のアリス/○泣くな向日葵
・涙目振り付けありありがとう……。まじで思うんだけど、この声質を見抜いてこの曲調提案したのすごくない?中学生に渡すソロ曲の感じじゃないでしょ。何年経っても歌えるどころか、年月経つに連れて味が出てくるやつじゃん。
・ここまで色んな人になりきってきた詩織ちゃんが「ももいろクローバーZ 玉井詩織」として自分のソロ曲ひっさげて戻ってくるまでの流れも完璧すぎるな。色んな人生を経験してもなお詩織ちゃんが選んでくれたのが、黄色のペンライトいっぱいのこの場所なんだよ。ありがとう。
・バンドメンバー紹介で、武部さんが「今日のためにたくさん努力してくれた我らがオンアクター、詩織!」つってて号泣した。その前の「そして私がももいろクローバーZの玉井ー?」「しおりー!」から泣いてたけど。黄色と詩織ちゃんへの愛が溢れたソロコンの空間、まだ慣れない、大好き。
ダブルアンコール
○オレンジノート
・武部さんのピアノ演奏に合わせて歌ってくれた。ソロコン、何度あったって嬉しいけど、今日と同じ気持ちは今日しか味わえないから、「たった一度きりの 今日という魔法」の言葉がぴったりだな。
・総じて本当に最高のソロコンでした。ソロコンという括りでいいのかわからないくらい、挑戦的なコンセプトたくさんのコンサートだった。もはやミュージカル。これを可能にするのは、詩織ちゃんの努力、MCの時に詩織ちゃんが「みんな頑張ったよね」と泣きそうになるくらい頑張ってくれたスタッフさん達はじめとしたみんなのおかげです。本当にありがとう。
・詩織ちゃんの夢の中で、何人もの人生を経験して、悩んだり、矛盾し考えを持ったり、それでも生き続けていたらそれぞれで存在していていいんだ、それも私なんだ、今の選択が一番楽しいんだ。と思えるストーリー展開。私もたくさん勇気づけられました。考察云々抜きにしても演出や詩織ちゃんの演技、歌唱、表現力、十分に堪能できました。本当に楽しかったです。